延べ100万人の実績?

先日、鍼灸関係のホームページを検索していたら、以下のような言葉を見つけました。

「臨床経験35年」
「延べ100万人を超える治療実績」

ぱっと見るとすごい経験人数だなと思いますが、本当に100万人?と考えてしまいました。

 

 

おそらく、数字としてインパクトが強いからそう書いているのであって、35年で100万人というのはちょっと無理なのではと思いました。

簡単に計算してみます。

100万人 ÷ 35年 = 28571.43 (1年あたり28571.43人)

28571.43人 ÷ 12ヶ月 = 2380.952(1ヵ月あたり2380.952人)

2380.952 ÷ 30日 = 79.36508(1日あたり79.36508人)

小数点以下を削って考えても1日あたり79人、それを休みなく月30日やって達成できる数字です。

 

 

一人で79人を毎日施術するのも無理ですし、仮にスタッフが10人いても一人あたり7.9人を毎日休まずやり続けるのも現実的ではない気がします。(病院やクリニックのように、一人にかける時間が5分以内という条件であれば可能かもしれませんが、鍼灸施術の場合には30分~60分以内という場合が多いと思います)

お盆や年末年始も休まずやっていたのか、コロナ禍でも毎日79人以上施術していたのか、といったことを考えると大げさな数値であることが分かります。

「100万人」というとすごい実績と考えてしまいますが、本当に?と疑うことも必要だと思いました。

 

 


【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
お気づきの点や質問等ございましたら,どうぞご遠慮なくお聞かせくださいませ。

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