先日いらした患者さんから
「子どもとキッザニアに行ってきました」
という話を聞きました。
キッザニアは楽しみながら社会のしくみを学ぶことができる「こどもが主役の街」で、体験できる仕事やサービスは、約100種類!本格的な設備や道具を使って、こども達は大人のようにいろいろな仕事やサービスを体験することができる施設です。
引用サイト:KidZania Japanホームページ
https://www.kidzania.jp/about
こちらのお子さんはアイスクリームショップと宅配会社を経験して喜んでいたそうです。
キッザニアは職業体験ができる施設ということは知っていましたが、仕事をしたらお給料として専用通貨がもらえて、施設内で買い物やサービスを楽しむことができる仕組みになっているようで、よく考えられているなと思いました。
この話を聞いて思ったことがあります。
キッザニアでやっている職業体験の一部は、昔は町の個人商店が担っていたのではないでしょうか。
肉屋さん、魚屋さん、八百屋さん、酒屋さん、駄菓子屋さん、お花屋さん、床屋さん、文房具屋さん、靴屋さん、ケーキ屋さんといったお店や、町工場、大工、塗装、左官などの職人さん。
私が子供の頃の1980年代は、まだ個人商店がたくさんあり、職人さんもよく見かけました。
住んでいたアパートの1階に八百屋さんがあり、よく八百屋さんの仕事を見ていました。
近所に酒屋さんもあって、家にお酒を届けてもらったり、親と一緒に買い物に行ったりしていました。
職人さんが木を削ったり、ペンキを塗ったりしているのもじっと見ていました。
どこのお店に行っても誰かと会話したり、仕事を見せてもらったり、ジュースを頂いたりといったことがありました。
気のいい職人さんだと、
「坊主、ちょっとこれやってみるか?」
なんて声をかけられたこともありました。
今の時代は商店や職人さんが少なくなって、子どもが大人の仕事を見る機会が減ったように感じます。
コンビニやスーパーで何でも買えるし、ただ商品を買って帰るだけです。
そもそもお店に行かなくてもインターネットで注文すれば配送してもらうことができます。
お店はセルフレジになり店員さんとの会話は皆無で、宅配の方も忙しく置き配してすぐに次に行ってしまいます。
とても便利で色々なことが楽になって効率的ですが、どこか忙しなく感じます。
昔の商店があった時代は、なんかのんびりしていて、ゆとりと寛容さがあって、居心地がよかった。
そんな中で、子どもは大人が働くのをじっと観察して、仕事や働くことを学んでいたのだと思います。
今回は患者さんからキッザニアの話を聞いて、昔のことを思い出しました。
今さら商店がたくさんあった時代には戻れませんが、子どもが大人の仕事や働くところを見る機会が増えればいいなと思いました。





西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。