今回は営業電話かと思いきや、患者さんだったという話をいたします。
お店の電話が鳴った際、電話番号を見ると営業電話かどうか何となくわかります。
例えば、「0120」(フリーダイヤル)で始まっていたり、「+86(中国の国番号)123456」みたいなのは営業電話だと判断して、応答せずに着信を拒否します。
先日、「+8190」から始まる電話がかかってきたので、営業電話だと思い、応答せずに着信拒否をしました。
その数分後、ホームページの予約フォームから予約メールが届いたのですが、その中に
「さきほど電話しましたが、この電話はお繋ぎできないとなってしまったため、予約フォームから連絡します」
みたいなことが書かれていました。
あれ?さっき着信拒否をしたのはこの患者さんからの電話だったのかな?と思いつつ、メールで予約を取りました。
その患者さんが来院した際に電話の件を確認したところ、
「最近入れたアプリで海外を経由すると無料で電話ができる」
というものがあるらしく、そのアプリ経由で電話したということでした。
なるほど。
国際電話をかける際は、日本の国番号は「81」です。
そうすると、電話番号の冒頭の「0」の代わりに国際電話識別番号の「+」と「81(日本の国番号)」が表示されるのです。
例えば、「090-1234-xxxx」の番号なら、「+81 90-1234-xxxx」と表示されます。
患者さんには営業電話だと思って誤って着信拒否してしまったことを謝罪したら、こちらの事情も分かって下さいました。
「+」で始まる電話番号から電話があった際、営業電話の可能性が高いですが、稀にそうでないこともあるので今後は気を付けたいです。
ちなみに、最近は着信時に実際の発信元と異なる番号を表示する「スプーフィング」が特殊詐欺に悪用されているようです。
実際に、警察の番号から電話があったと思わせる手口が増えているそうです。
参考サイト:
NHK NEWS:警察 代表番号と同番号からの不審電話 全国で確認 詐欺被害も
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250317/k10014752271000.html
警視庁:警察官をかたる詐欺
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/tokushu/police_officer.html
皆さんもどうかお気を付け下さい。