小さな幸福論
藤尾秀昭 (著)
『小さな人生論』『小さな修養論』シリーズとは別の新たなシリーズ『小さな幸福論』の第一弾です。
人が幸福に生きるためにどんな考え方が大切か、働くこと、生きることの意味とは何か、といったヒントが多く詰まっていて勉強になることが多かったです。
多くの金言が紹介されていて、仕事に行き詰った時、大切な人を亡くした時、生きるのがつらくなった時に読み返したい一冊でした。
以下、印象に残った内容を抜粋します。
・誰でも努力することは知っているし、多くがそれなりに努力する。だが、努力しなくてもいい環境になると努力しなくなる。それが凡才である。天才は努力をしなければならない環境を自ら創り出して努力することをやめない
・賢は賢なりに、愚は愚なりに、一つのことを何十年も継続していけば必ずものになるものだ。社会のどこにあっても、その立場立場においてなくてはならぬ人になる。その仕事を通して世のため人のために貢献する。そういう生き方を考えなければならない
・民族が滅ぶ三原則。これはそのまま個人の運命が衰退する道であることを忘れてはならない。
一、理想を失った民族
一、すべての価値をもので捉え、心の価値を見失った民族
一、自国の歴史を忘れた民族
・ゾウから鼻を取ったらゾウでなくなる。キリンから首を取ったらキリンでなくなる。では、人間から何を取ったら人間でなくなるのか。あなたはなんと答えるだろうか。本誌は、それは「心」であると思う
小さな幸福論