先日、40代の患者さんから、あるシューズメーカー(靴屋さん)の話を聴きました。
そこでは、3Dスキャンで足の長さ、幅、土踏まずの高さ、左右差などを無料で測定する新たなサービスを行っていました。
早速測ってみたら、なんと左右の足の長さが7ミリも違っていてびっくりしたそうです。
今までも左右差があることは認識していたそうですが、7ミリも違うとは思っていなかったとのことでした。
そこで店員さんに、
「左右で異なるサイズの靴は購入できますか?」
と聞いてみたそうなのですが、
『異なるサイズの靴を2セット購入していただく必要があります』
という回答だったそうで、結局購入しないで帰ったという話でした。
私はこの話を聴いて、もったいないなぁと思いました。
せっかく3Dスキャンの機器を導入して足のサイズを測れるようにしたらのなら、左右で異なるサイズの靴を購入できるようにすれば、足のサイズが異なることで悩んでいる新規顧客にアピールできると思うのです。
以前、当院のブログで足が変形した高齢者のためのあゆみシューズを作った徳武産業の話を紹介しました。
ブログ:神様がくれたピンクの靴
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/pink-shoes-god-gave
徳武産業は主に高齢者向けの靴を作っている会社なのですが、ここでは「靴をペアではなく片方でも売る」ということをすでに実践しています。
誰しもが怪我や病気で足が変形してしまうことがあり、そのような方に対して需要があると思いますし、お店の差別化にも繋がると思うのです。
それでも片方販売や左右サイズ違い販売をしないのは「靴は左右同じサイズをペアで売るもの」という先入観があるのか、あまり利益にならないのか。
今回の患者さんの話を聴いて、お客様にもすごく喜んでもらえるし、せっかくのビジネスチャンスなのに残念と思いました。