先日、テレビ東京のカンブリア宮殿という番組で紹介された
「自分で動ける希望を生み出す ”魔法の車いす”の秘密!」
に出てきた常識を覆す車いすの話がおもしろかったのでご紹介します。
テレビ東京のカンブリア宮殿のサイト
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2022/0825/
車いすというと、足の不自由な人が乗るというのが常識ですが、その常識を覆す足こぎ車いす「コギー」を開発したのがTESS社です。
参考:TESS社のサイト
https://www.h-tess.com/
TESS社を2008年に創業した鈴木堅之社長は、お金も技術もない中で「コギー」が足の不自由な方の役に立つと信じて、普及に向けて活動しています。
当初は50kgあった重さも、パラリンピックの競技用車いすを手がけるメーカーの協力を得て15kgと軽量化に成功、コンパクトになり使いやすくなりました。
「コギー」は、脳血管障害や交通事故などで下半身に麻痺が残っていて足が動かない状態であっても、歩行反射を利用して自力で漕ぐことができます。
また、小回りが利いて、低い段差であれば自力で乗り越えることができます。
高齢者施設でも、筋力低下のリハビリとしても活用されているそうです。
実際に「コギー」を使った人の声として、
・動かない足が動かせる
・自分の力で移動できる
・筋力が戻る
ということを実感しているそうです。
足の機能は一度失ったらそれまでで、上半身で補うという考え方しかなかった常識を覆し、足で漕ぐ車いすという発想が斬新でした。
お値段は通常の車いすより高いですが、足の筋力をつけるとともに、利用する方が自力で移動できる喜びを実感できる素晴らしい商品だと思いました。