失敗した演奏は覚えている

今回はピアノの話です。

患者さんとピアノの発表会の話をしていた際、

「前回の発表会は何の曲を演奏したのですか?」

と聞かれました。

えーーっと、ソロは「青春の輝き」で、連弾は…

となり、連弾で弾いた曲がどうしても思い出せませんでした。

 

 

その前のピアノを習い始めた年の発表会の曲は

ソロは「マイウェイ」、連弾は「フライミートゥーザムーン」

とすぐに思い出すことができました。

思い出せなかったことはショックでしたが、これには理由があるのです。

前回のソロの「青春の輝き」は、最後に頭が真っ白になって演奏が止まるという失敗がありました。

前々回のソロの「マイウェイ」は、弾き始めからいきなり間違えるという失敗があり、その後もグダグダの演奏でした。

前々回の連弾の「フライミートゥーザムーン」は、緊張で演奏速度が速くなってしまいました。

そうです、思い出せた曲はいずれも何かしら演奏で失敗した曲なのです(笑)

◆発表会の動画

【2回目のピアノ発表会】青春の輝き(ソロ)
https://youtu.be/H53ziR1a2jk

【初めての発表会】My Way(ソロ)
https://youtu.be/hw5yGp0x5AI

【初めての発表会】フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(連弾)
https://youtu.be/Oap-WczB98E

 

 

思い出せなかった連弾の曲は「オブラディオブラダ」ですが、これは特に大きな失敗はなく無難に演奏できたのです。

【2回目のピアノ発表会】オブラディオブラダ(連弾)
https://youtu.be/w3fpvwqPhH8

 

演奏に失敗した曲は記憶に残っていたのですぐに思い出すことができたのですが、大きなミスのなかった曲は思い出せないのです。

これは、心理学の世界では「ツァイガルニク効果」と呼ばれているそうです。

達成できた事柄より達成できていない事柄・中断している事柄を意識している状態のことを言うそうです。

引用サイト:ウキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%AF%E5%8A%B9%E6%9E%9C

うまくできたときのことを覚えておきたいものですが、失敗したり達成できていないことの方が想起しやすいのですね。

次の発表会の演奏は、すぐに忘れてしまう(つまり失敗しない)演奏にしたいものです。

 


【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
お気づきの点や質問等ございましたら,どうぞご遠慮なくお聞かせくださいませ。

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