先日、ある家に訪問マッサージをしに訪ねたときの話です。
この患者さんは加齢により視力が低下しているため、家ではテレビではなく、ラジオをつけていることが多く、私が伺ったときにもラジオがついていました。
その際、「NHKラジオ文芸館」という話が流れていたのですが、これがすごく良かったです。
ラジオ文芸館は、アナウンサーの語りと音響効果による「聴く短編小説」です。
読み聞かせは、子供の頃してもらった記憶がありますが、大人になってからは初めての経験でした。
普段、私は小説は「目で読む」ことしかしていなかったのですが、「耳で聴く」とまた一味違いました。
声を発する間や、声のトーン、鐘の音や足音といった物音など、目で読んでいるときには感じられない臨場感がありました。
マッサージの時間が決まっているので、短編小説の結末は聴けず仕舞いでしたが、いい経験になりました。