プロフェッショナルサービスマン (プレジデント社)
野地 秩嘉 著
お金をもらえなくても、お客様に心から尽くすことが好きで、常にどうしたらお客様が満足するかを考えたサービスを実践しているプロフェッショナルたちの物語。
ベンツを売る男、稼働率100%のビジネスホテル、デパチカの女王、温泉旅館など、様々な分野のプロフェッショナルが紹介されていて学ぶことが多かったです。
個人的には特に「保育園業界の革命児」と「稼働率100%のビジネスホテル」の話が好きでした。
「保育園業界の革命児」
マンネリになりがちな定例行事についてをどう考えるか。なぜこの季節にこのイベントをやるのか、それを理解して毎回新鮮な気持ちで望む。ただ行事をこなすのではなく、子どもの顔をみて新たな趣向を考える。
エプロン、タオルを神経質なくらい交換することで風邪やインフルエンザを防ぐ。子どもが病気になったらお父さん、お母さんは仕事を休まないといけない。働くために子どもを預けるのだから、風邪やインフルエンザに感染したら保育園の意味がない。
常にサービスの本質を追求する姿勢は本当のプロフェッショナルだと思いました。
「稼働率100%のビジネスホテル」
ホテルはイベントがあるとすぐ満室になるが、それではビジネスマンが困る。誰のためのホテルなのか、仕事なのに宿がとれないのは頭にくる、ただホテルを満室にするような短期的な利益を追求するのではなく、ビジネスホテルは誰のためにあるのかを考える。
このような考え方やサービスが「なんとなくここがいい」という印象につながり、さらに居心地のよさからリピーターになる人が増えるという好循環を生み出しているのだと思いました。
プロフェッショナルサービスマン ― 世界に通じる「汗と涙のホスピタリティ」