退職について2回に分けて、
①私が退職を伝えた時期と理由
②他の人の退職で私が困ったこと
について書いていますが、今回は
「②他の人の退職で私が困ったこと」
について書きます。
参考ブログ:①私が退職を伝えた時期と理由
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/time-reason-retirement
退職という行為は職場の人やお客様に迷惑をかけることになってしまうので、自分自身はできるだけ筋を通して誠実に退職してきたと思っていますが、なかにはあまり残された人のことを考えない困った退職の仕方をする人もいました。
いくつかありますので、紹介いたします。
・一週間で退職
クリニックに勤務していた時の話です。
20代の女性マッサージ師Aさんがリハビリ室の職員として勤務することになりました。
リハビリ室は患者さんが多く、私は1日20人~30人くらいやっていたので、マッサージ師が入れば負担が減って助かると考えていました。
最初は少ない人数からと思って、1日4人~5人くらいでお願いし、低周波、牽引機器、マイクロ波などの機器の操作、掃除や片付けを教えていました。
一週間後に院長から
「Aさんが退職したいって言ってきたよ。理由は手が痛くなって大変だからだって」
という話でした。
1日4人~5人で手が痛くなるのでは、クリニックのリハビリ室ではやっていけないと思います。
そもそも「手が痛くなる」というのは、力任せに施術しているということなので、技術的にも不足していたのかもしれません。
ただ、仕事を教えていた私に退職の話は一切相談されなかったのが残念でした。
教え方が悪かったのかもしれませんが…
・私より先に入って長く勤めていた人が、驚きの理由で突然の退職
次もクリニックに勤務していた時の話です。
私の前にリハビリ室長だったBさんですが、8月のある日の昼休みに突然話があると言ってきました。
「妻の占いで、今年中に新しいことを始めないとダメと言われたから、9/15で退職することにしたよ」
???
え?
占い?
9/15って1ヶ月もないよ?
と色々な思いがあったのですが、Bさんの決意は変わらないようです。
その日は院長が午後から外出だったので、翌朝私は院長のところに行って
「Bさんが9/15で退職すると聞いたんですけど…」
と確認しました。
院長は
『私も昨日の朝、聞いたんだよ。Bさんは勝手にオイルを持ってきて患者さんに使ったり、患者さんのプライベートなことを根掘り葉掘り聞いたりして、患者さんからの苦情も多かったから、特に引き留めずに9/15でやめてもらうことにしたんだ。これから新しい職員を募集するけど、いきなり常勤職員が一人抜けて佐藤さんには苦労をかけることになって申し訳ない。佐藤さんを新たにリハビリ室長にするから、なんとか頑張ってほしい』
と言われました。
決まってしまったことは仕方ないですが、さすがにこの退職の仕方は不誠実だと思いました。
その後、週3日午後からだったアルバイトの方になんとか週5回来てもらったり、別のアルバイトの方の知人が週2回半日だけ来てくれたり、私の知人で仕事を探している人に週3回来てもらったりしながら、なんとか対応しました。
Bさんの退職の話を聞いてすぐに、私は自分が通っていた鍼灸マッサージの専門学校に求人票を出しました。
Bさんが退職して8か月後の5月に、その求人票を見て応募してきた方が常勤職員として働くことになるまで、常勤職員は私一人、あとはアルバイトという状態でした。
この当時は結構大変でしたが、今では笑い話にできます(笑)
・常勤スタッフ退職後に補充なしで業務縮小
非常勤で働いていたリハビリデイサービスの話です。
私は週2回(途中から週1回)の勤務だったのですが、常勤で働いていたマッサージ師Cさんが体調不調で退職することになりました。
それ以前から、Cさんは体調不良で休むことが増えていたので、仕方ないと思います。
今後はウォーターベッドというリハビリ室などでよく使われる水圧によるマッサージや浮遊感で体をほぐす機器を導入することになり、マッサージ師は雇用しないことになりました。そのため、私も半年後には業務終了と言われていました。
Cさんがいた時は1日で50人くらいの利用者さんを二人で対応していたのが、一人で対応することになりました。
二人いれば利用者さん一人あたり10分くらい施術していたのが、一人だと4分~5分程度になり、さらに次から次へとやっていくので慌ただしくなって大変でした。
それでも、大変な期間がいつまで続くか分かっていればなんとか対応できると思いました。
さて、今回は「他の人の退職で私が困ったこと」を書いてみました。
私は人手不足で困ることが多かったですが、デスクワークの何名かの方に話を聞くと引継ぎ資料がなく、業務内容が分からなくて困るケースが多いそうです。
2回に渡って「退職」をテーマに書いてみました。
退職後も職場の方やお客様とまたご縁があるかもしれません。
そのため、退職する際はできるだけ誠実に対応し、円満に退職できるようにするのがよいと思います。