「こころと身体の法則」という書籍からの紹介です。
「こころと身体の法則」(PHP研究所)
ジョン・A・シンドラー、伊藤真 訳
現在では不定愁訴や心身症など、体の病気に心が大きく関係していることは広く認知されていますが、著者は、今から約70年前にすでに「体の病気の50%は心に起因する」という持論を提唱していました。
今回は、本書の「ものごとがうまくいかなくなってきたら」の話を紹介します。
ものごとがうまくいかないとき、イライラしたり、悔やんだり、人に当たったりすることはよくあると思います。
そんな時にどんな心構えで乗り越えるかが解説されていました。
まず、いつでも心にとどめておく言葉があります。
「いつでも落ち着いた、明るい考え方や態度をとろう。今、この瞬間も。」
この言葉によって、意識的に思考をコントロールします。
次に、望ましくない感情や気持ちを、入れ替えるようにします。
心配、不安、恐れ、落胆 → 落ち着き、勇気、決意、謙虚さ、明るさ
その際、表向きは、他人に対する優しさや笑顔、ちょっとしたユーモアなどで、気持ちを少しでも軽くすることが大事です。
そして、以下のような明るい気持ちを自分に言い聞かせることです。
落ち着き :「平常心でいこう」
謙虚さ :「この逆境を潔く受け入れよう」
勇気 :「だいじょうぶ、まだまだいける」
決意 :「この敗北も勝利に変えてやろう」
明るさ :「確かにやられた。でも終わりじゃない」
快活さ :「それでも善意と誠意を失わず大切にしよう」
つらい時に明るい気持ちにするのはなかなか難しいと思いますが、起こった出来事に対して、どんな気持ちで向き合っていくのかが大切なのだと思いました。
「こころ」と「身体」の法則―伝説的名医シンドラーが遺した知恵