患者さんから、
「先生は、自分で自分に鍼灸をするのですか?」
「どこか痛いときは、どうやって対処するのですか?」
と聞かれることがあります。
そこで、今回は私自身がどうしているかを紹介いたします。
まず、どこか痛みがあったり、違和感があるときには
「どう動かしたら痛いか、どうしたら嫌な感じがあるか」
を探ります。
それを見つけたら、呼吸しながら嫌な感じとは反対の方向(楽な方向)にゆっくり動かすことを数回行います。
そのあと、また同じように痛み、違和感を探して楽な方向に動くということを繰り返します。
それで嫌な感じがなくなればOKです。
それでも嫌な感じがある場合、自分で不快な場所を見つけて指圧+置き鍼をします。
本当は自分で鍼をしてもよいのですが、手や肩、背中だと鍼をするのが難しいのです。(手が届かない場所の場合、妻に置き鍼を貼ってもらいます)
そこで、簡単にできる置き鍼を使うことが多いです。
また、鼻づまりや喉の違和感などの場合には、手足にお灸をします。
お灸はもぐさを直接ひねる「透熱灸」というやり方です。
「チクッ」と熱い感じがありますが、患者さんではなく自分なので気にせずやっています(笑)
(患者さんにやるときには、できるだけ熱さを感じないよう慎重にやっています)
1回やったらすぐによくなるというわけではないのですが、3日~4日、寝る前に5分~10分くらいやります。
そうすると、気付いたら鼻づまりや喉の違和感がなくなっていることが多いです。
いずれにしても大事なのは
「症状がきつくなる前の段階の、違和感や嫌な感じのときにすぐに行う」
ということです。
症状がきつくなってからだと治るのに時間がかかり、自分の体調も不安定になるからです。
いつでもよい状態で患者さんを診られるよう、自分の体調を万全にしておきたいと思います。