患者さんの動きの観察

先日、アレクサンダーテクニークのレッスンを受けて気がついたことがありました。

私は、患者さんに何か動作をしていただくときに

「○○がどこまでできるか確認したいので、△△を動かしてみていただけますか?」

と言ったお願いをよくしていました。

 

たとえば、

「座った状態で胴体がどこまで曲げられるか確認したいので、身体を前に倒していただけますか?」

と言った感じです。

何のために動作をするのか、その目的を説明したうえで動いてもらった方が患者さんにも伝わると思っているからです。

ところが、アレクサンダーテクニークの先生からは、目的を伝えずに日常動作をするようなつもりでお願いしたがよい場合も多いと言われました。

さきほどの例だと、

「座った状態で、身体を前に倒してみましょうか?」

といった感じになります。

なぜなのか。

「○○したいので」と伝えてしまうと、試験をされているようで、かえって身体が固まってしまうことがあるからだそうです。

そうは思わなくても無意識に身体が緊張してしまうこともあるかもしれません。

目的を伝えないで日常行う動作をそのままやっていただく方が、その患者さんの自然な動きが見られるのです。

ただ、患者さんによっては目的を知りたがる方もいるかもしれないので、そのあたりは状況に応じてやっていくのがよさそうです。

また一つ勉強になりましたので、早速臨床でも生かしていきたいと思います。


【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
お気づきの点や質問等ございましたら,どうぞご遠慮なくお聞かせくださいませ。

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