患者さんが自分自身でいかに気付くか

「人はたいてい、人に理由を与えられるより、自分で理由を見つける方がよく納得する。」

これは、フランスの数学者であり哲学者のブレーズ・パスカルの言葉です。
(著書『パンセ』から抜粋)

 

 

この言葉は、治療時の対応でも該当すると考えています。

「〇〇をやって下さい」

「〇〇をしないよう気を付けて下さい」

こんな風に、セラピストが押し付けても患者さんが納得しないとあまり意味がありません。

当然やらないですし、やっても長続きしないと思います。

それよりも、

「あっ、そうか」

「まあこれでいいか」

と患者さん自身が納得することが重要だと思います。

 

 

催眠療法家として知られる精神科医で心理学者のミルトン・エリクソンも以下のように言っています。

「治療による変化がセラピストの介入などの外部要因の場合より、対処スキル獲得や考え方の変化などの内的要因の方が長続きする。」(著書『ミルトン・エリクソン心理療法:〈レジリエンス〉を育てる』から抜粋

セラピストの施術による変化も必要ですが、患者さんが自分自身でいかに気付くか、そのためにどんなことができるか。

 

 

そんな会話や関わり方を大切にしながら、日々の臨床を行っていきたいと思います。

 


ミルトン・エリクソン心理療法: 〈レジリエンス〉を育てる

【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
お気づきの点や質問等ございましたら,どうぞご遠慮なくお聞かせくださいませ。

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