今回はピアノを始めてから気付いたちょっとした変化の話です。
私は朝、治療院の掃除や開院準備をしながらラジオを聴いているのですが、その際にラジオで何かしらの音楽が流れます。
今までは主にボーカルと歌詞しか意識していなかったのですが、最近はボーカル以外の、ギターやベース、ドラム、ピアノ、リーンといった謎の音やトゥルルルといった不思議な音など、様々な音が気になるようになりました。
ピアノを始めたことで、音に関する感度が上がったのかもしれません。
患者さんにプロの演奏家の方がいらっしゃるので聞いてみたところ、それは大いにあり得る話だということでした。
私はこの現象をうまく言語化することができなかったのですが、その方は「無関心と無意識」という言葉で説明してくれました。
ピアノを始める前は、音や音楽に関して無関心だったため、一部の音しか聴き取れていなかったのではないか。
それがピアノを始めたことで、音に興味を持ち感度が上がり、無意識に様々な音が聴こえるようになったのではないか。
なるほど、これは分かりやすい説明でした。
この話は音(聴覚)の話ですが、見えるもの(視覚)や匂い(嗅覚)でも似たようなことが言えると思います。
例えば、自分に子供ができたら周囲にやたらと子連れの方がいることに気付いたり、親の介護を始めたらご年配の方がよく目につくようになったりということがあります。
同じものを聴いたり、同じ景色を見たりしても、自分の置かれている状態や環境によって、そのものの感じ方が変わります。
その結果、今まで気付かなかったことに気付けたり、新しい発見があるかもしれません。
そんなちょっとした変化に気付いた出来事でした。