「人を大切にする経営学講義」(坂本光司 著)からのご紹介です。
「日本で一番大切にしたい会社」シリーズで素晴らしい企業を紹介し続けている坂本光司さんが、経営に関してどうあるべきかを述べた本です。
企業経営の目的・使命の話が印象に残りました。
企業経営の目的・使命は、企業を成長発展させることや、企業の業績を高めること、ライバル企業に差をつけること。
ではありません。
企業経営の目的・使命は「企業に関係する全ての人々の永遠の幸せの追求・実現」です。
業績を高めなければ幸せが実現できないと思い込んでいる方が見られますが、「何のために、誰のために業績を高めなければならないのか」という視点が大事で、業績や勝ち負けは、企業に関係する全ての人々の永遠の幸せの追求・実現の手段・結果に過ぎません。
これは非常に大事な考え方だと思いました。
現代社会は「物の豊かさ」は満たされており、「心の豊かさ」が求められる時代です。
そんな時代において、業績や競争だけにこだわっていては生き残れません。
企業に関係する全ての人々が幸せになるために自分に何ができるかを考えて、皆で協力してやっていく。
その努力の積み上げが結果として業績に反映されるのだと思いました。
人を大切にする経営学講義