村上智彦 著「医療にたかるな(新潮社)」からのご紹介です。
本書の中で描かれている「医療と寿命は無関係」という話が印象的でした。
医療費が高いということは、「住民の健康意識が低く、病人が多い」ということ。
不便な地域だから、医療機関がないから、寒冷地だからといった理由は関係ない。
北海道は未だに検診の受診率が低く、塩分摂取が多く、喫煙率が高く、肥満の割合が高く、健康意識が低い土地柄だから、医療費が高くて平均寿命が短い。
自分たちの不摂生や不勉強を医療に押し付けている。
医療機関や医師の数といった「医療の充実」は人の健康や寿命には関係ない。
結核などの感染症が流行った時代は医療と寿命は大きな関係があったと思います。
しかし、生活習慣病が蔓延している現代においては「個人の健康意識」の差が寿命に関係するという考え方は納得できました。
医療にたかるな(新潮新書)