西中務 著「 1万人の人生を見たベテラン弁護士が教える「運の良くなる生き方」 」からのご紹介です。
西中務 氏の恩師である和島先生の言葉が印象的でした。
著者が和島先生の事務所で働いているときに手がけた詐欺事件で、詐欺加害者の暴力団組員に騙されて成功報酬をもらい損ねた話です。
100万円という決して小さくない報酬を取り損ねたことを和島先生に報告したところ、先生は
「よかったじゃないか。君は騙されて悔しかったろう。良い経験をした。騙されるとどんな気持ちになるのか、よくわかったと思う。君は決して人を騙す人間になるなよ」
と言ったそうです。
仕事でお金をもらい損ねるという失敗をしたら叱責されるのが普通です。
それを「よかったじゃないか」と言える度量の大きさ。
そして、失敗を糧にして弱者の気持ちを理解することの大切さを教えたこと。
私も自分や誰かが失敗した時には、それを責めるのでなく、今後の糧にできるように諭せる人間になりたいものです。
1万人の人生を見たベテラン弁護士が教える「運の良くなる生き方」