前回は「どのくらい治療に通えばよいか?」というお話をしました。
それと関連して、今回は「1回のみの治療」と「継続した治療」の違いについてお話しします。
まず一度治療を受けたとします。
それが急性症状であれば、1回の治療で症状がなくなり、その後も日常生活に支障がない状態になることもあります。
しかし、多くの場合は慢性的な症状であるため、一度の治療ではまた元に戻ってしまうことが多いです。
慢性症状の場合、継続した治療が必要になります。
最初の治療で症状が軽減しても、体が慢性的に悪い状態であった場合、体の反応として元の悪い状態に戻ろうとします。
体が元の状態に戻りきる前、つまり、治療により症状が少しでも軽減した状態で次の治療を受けることが大事です。
治療を継続することにより、少しずつ症状が軽減されていくとともに、体が悪い状態に戻ろうとする反応が変わってきます。
それがどのくらいの期間なのかは、個人差があるため一概には言えません。
しかし治療を継続すると、初めて治療を受けたときと比べ、体がどう変化しているのか患者さんご自身が実感されることが多いです。
次回は本内容の続きとして、体調管理・予防に関するお話をします。