横山啓太郎先生の書籍「健康をマネジメントする」からのご紹介です。
人生100年時代となり、病気ではなく老化現象である認知症や寝たきりを薬では防ぐことができません。
「これさえやれば健康になれる」
などという健康法はなく、自分自身にあった運動や食事といった生活習慣を考えて改善していく必要がある、という考え方は説得力があって共感できます。
本書は、患者さんの気付きと習慣化を助ける「行動変容外来」を開設した著者の経験を元に、自分のマインドと習慣を変えられるような多くのヒントが紹介されています。
自分の健康を守るうえで、「緊急ではないが、重要なこと」をいかに習慣づけて無理なくやっていくか、本書の要点はそこに尽きると思います。
現代の血圧が高いから降圧剤を出す、骨粗鬆症だから薬を出す、といった対症療法医療では人生100年時代を乗り切れないので、「行動変容外来」のような新しい外来が誕生したのだと思います。
私も日々の臨床の中で、患者さんの行動を促し、習慣化できるような取り組みを広めていきたいと思います。
健康をマネジメントする 人生100年時代、あなたの身体は「資産」である