「こころと身体の法則」という書籍からの紹介です。
「こころと身体の法則」(PHP研究所)
ジョン・A・シンドラー、伊藤真 訳
現在では不定愁訴や心身症など、体の病気に心が大きく関係していることは広く認知されていますが、著者は、今から約70年前にすでに「体の病気の50%は心に起因する」という持論を提唱していました。
今回は、本書の「からだの不調をわざわざ探さない」という話を紹介します。
どこか痛いところがないかと探して心配することで、なんでもないちょっとした痛みが、本当にひどい痛みになっていくという話です。
本書は1954年にアメリカで出版されたのですが、その時点でも病気に関する情報があふれていて、現代人は絶えず病気の心配をしているという記述があるのですが、インターネットで誰でも何でも検索できるようになり、昨今ではそれがさらに加速していると思います。
もちろん本当に病気が隠されているかを検査する必要はありますが、根拠もなく常に不安を抱いていることが心因性のからだの病気につながっていきます。
「無用な心配をせず、自分は健康だと思って暮らす」というのも、考え方の一つとして大切なことだと思いました。
「こころ」と「身体」の法則―伝説的名医シンドラーが遺した知恵