産経新聞に掲載されていた記事からのご紹介です。
「独学のすすめ」というベストセラー小説を書いた加藤秀俊さんの「学ぶ心なければ人生は面白くない」という記事が印象に残りました。
学校に入らなければ学問はできないという思想はわりと最近の思想であって、人間の知識の歴史のうえで「独学」こそが唯一の学問の方法であったのではないかと説いて、教育の核となる知識欲を育む重要性を訴えています。
現在、大学は就職のための通過機関となってしまっている。
学生は学問や勉強がしたいのではなく、早く卒業して就職したいけど、周囲が行けと言うからとりあえず行く。
その結果、肝心の学生の学習意欲は下がっているという加藤さんの意見には共感できました。
また、インターネットが普及して調べ物が飛躍的に便利になった現在においても、勉強の主体はあくまでも個人であり、みんなで独学しようというのはあり得ない。
学ぶ心は個人のものだから、いくつになっても学ぶ心があれば独学で学ぶことができる。
90歳になられる加藤さんを見習って、私も独学を続けようと思いました。
独学のすすめ (ちくま文庫)