医者の本音(SB新書)
中山祐次郎
医者が本音を語りにくい問いかけに対して、可能な限り率直に本音を語った良書でした。
分かりやすい例をあげながら、
・「様子を見ましょう」の裏でどんなことを考えているのか?
・大丈夫です!と言いながらどんなことを考えているのか?
・告知すべきかどうかの判断基準
・口コミの信頼度
などが解説されていて大変勉強になりました。
また、待ち時間についても、病院は営業しなくても患者が集まるところだから、医療以外のサービス向上には目が向かず
「待ち時間を短縮しても、病院の質の向上には結びつかない」
と考えられているからという意見には納得できました。
医者がかかりたくない医者4つの条件は、私も治療家として当てはまるものがあるので、自分自身にも言い聞かせたいと思います。
・話を聞かない医者、話を遮る医者 ・白衣がヨレヨレな医者 ・看護師や若手医師に高圧的な医者 ・「わからない」と言えない医者 |
患者と医者の大きな溝を埋めることの第一歩となる一冊だと思いました。
医者の本音 (SB新書)