コロナと外食業界

昨年の年末にテレビ東京のカンブリア宮殿という番組で紹介された

「驚きのアイデアで客を掴む 外食!反転攻勢スペシャル」

に出てきた俺カンパニー社長の山本昇平さんの話が印象に残ったのでご紹介します。

 

テレビ東京のカンブリア宮殿のサイト
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2021/1216/

 

俺カンパニーはこだわりのハンバーグ店を展開する会社です。

 

 

コロナ禍において、メニューが一種類のハンバーグだけの店舗「挽肉と米」を新規開店しました。

コンセプトは「できたてのおいしさを味わう」こと。

挽いたばかりの肉、焼いたばかりのハンバーグ、炊いたばかりのご飯という「できたて」の美味しさを提供することに特化した戦略で、コロナ禍でも行列を作るお店になっています。

 

 

番組の中で私が特に印象に残っていることが2つあります。

一つ目は、当店の整理券を配るというやり方です。

電話やネットでの予約は不可で、朝9時からお店の前で昼の部と夜の部の整理券を配っています。

興味深かったのは、なぜ「整理券を配る」というやり方を選んだのかです。

山本社長の話では、「近所の人に多く利用してほしいから」ということでした。

どういうことか。

 

 

電話やネットで簡単に予約ができると遠くからの来店も期待できますが、キャンセルも簡単にでき、キャンセルのリスクも高くなります。

飲食店の商圏は半径500メートルと考え、近所のお客様に繰り返し来ていただくようにしたいと考えました。

そこで、できるだけ近所の人に有利になるような仕組みとして、「整理券を配る」というやり方にしたそうです。

私も地域密着のスタイルでやっているので、こんな考え方もあるのかと勉強になりました。

 

 

二つ目は、「コロナで消費者は変わったか?」ということです。

山本社長は、外食する際に

「行きたいお店だけに行く」

「ちゃんと選んで行く」

ように変化していて、行かなくてもいい機会には行かなくなったと答えていました。

また、すかいらーく創業者の横川竟さんは、

「コロナは外食業界に警報を鳴らした」

「低価格だけではない価値をもっと考えないといけない」

と答えていました。

 

 

これらの変化は、外食業界だけでなく、鍼灸マッサージ業界や、他の業界にも言えることだと思いました。

私自身も経営者の一人として、

「行きたいと思って頂けるお店になっているか」

「行くだけの価値があるお店なのか」

を改めて考えるきっかけになりました。

まだしばらくコロナ禍が続きそうですが、患者さんに選んで頂けるお店になれるよう考え続けたいと思います。

 

 


【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
お気づきの点や質問等ございましたら,どうぞご遠慮なくお聞かせくださいませ。

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