はり・きゅう・マッサージ師の経験の積み方①

今回は、はり・きゅう・マッサージ師の経験の積み方の話です。

医師や看護師、理学療法士、作業療法士などの医療関連職種の場合、国家資格を取得後に就職した病院で一定期間の研修というものがあり、そこで訓練をしながら臨床に必要な基礎知識を学んで経験を積んでいきます。

 

 

ところが、はり・きゅう・マッサージ師の場合、この研修という決まりがありません。

極端な話、国家資格取得後すぐに開業することも可能です。

とはいえ、すぐに開業するのは知識、技術、経験を考えるとなかなか難しいものです。

そこで、2回に分けて、はり・きゅう・マッサージ師の経験の積み方を考えてみます。

1回目は「就職先」で経験を積む話です。

もっとも多いのが、どこかに就職してそこで経験を積むというものだと思います。

はり・きゅう・マッサージ師の就職先としては、鍼灸院、鍼灸マッサージ院、鍼灸接骨院、訪問マッサージ、病院、介護施設、トレーナーなどがあります。

ただ、一つの就職先では、特定の症状の患者さんや一定の年齢層の患者さんしか経験できない可能性もあります。

 

 

そこでおすすめなのが副業です。

例えば、

・週3回は鍼灸院で働き、週2回は病院の整形外科で働く

・午前中は鍼灸マッサージ院で働き、午後は介護施設で働く

・月、火は訪問マッサージで働き、水、木、金は鍼灸接骨院で働く

といったような感じです。

そうすることで、一つの就職先だけに比べて、幅広い年齢層の患者さんや症状を経験することができると思います。

 

 

私自身、最初に勤務した鍼灸マッサージ院は、30代~60代の患者さんが多く、介護が必要な高齢者や子供を見る機会はほとんどありませんでした。

そのため、途中からは整形外科内科クリニックに転職して幅広い年齢層の患者さんを経験する道を選ぶとともに、非常勤職員として介護施設で働き、高齢者の施術の経験も積みました。

最初は余裕がなければ一つの就職先で働いてみて、余裕ができたら転職や副業をするというのもよいかもしれません。

現在は働き方も多様な時代で、「1つの職場で働き続けなければならない」、「副業をしてはいけない」といったことはなく、様々な働き方、経験の積み方を考えていく必要があると思います。

次回は「勉強会・講習会」で経験を積む話をいたします。

 


【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
お気づきの点や質問等ございましたら,どうぞご遠慮なくお聞かせくださいませ。

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