「時代が締め出すこころ」という書籍からの紹介です。
時代が締め出すこころ(日本評論社)
青木省三
本書は、精神科の医師として、また一人の人間として、青木先生の温かい気持ちや、患者さんに立ち直ってほしいという願いが込められた一冊です。
精神科を受診すると、普通は「診断」をして「処方」をします。
ところが、青木先生は「診断し、処方する以前の地点からスタートする」必要があることを述べています。
病気ではないかという心配に加えて、どこに、誰に相談したらよいか分からなくて精神科を受診する可能性もあるからです。
その場合でも、必要に応じて別の専門家に繋ぐことも大事だとおっしゃっています。
これは、鍼灸マッサージでも同じ意識が必要だと思いました。
症状によっては病院の受診をすすめたり、介護の相談をするために地域包括センターをすすめたりする必要があると思います。
患者さんにとってどうすることが最良なのかを常に考えて行動したいです。
時代が締め出すこころ (精神科外来シリーズ)