宮崎中央新聞_サービスとホスピタリティ

宮崎中央新聞の記事からのご紹介です。

宮崎中央新聞のサイト

http://miya-chu.jp/

 

リッツ・カールトン日本支社長の高野登さんの「ホスピタリティと日本人の流儀」という記事です。

その中で、「サービス」と「ホスピタリティ」の違いについてお話されている記事があります。

例えば、ホテルの講演会で演台にペットボトルとグラスを用意する。
これはサービスです。

今日のこの講師にはどういうふうに水を準備したらいいかと考えるプロセス。
これはホスピタリティです。
例えば、キャップを外してグラスに一杯注いでおいた方がいいだろうかと考えることです。

 

サービスはマニュアル化ができます。
一方、ホスピタリティは、相手にどう伝えるかということであり、伝え方は人それぞれ違うためマニュアル化できません。

ホスピタリティには、相手を観察する力、想像する力、提案する力、表現する力が必要となります。

例えば、ハサミを使いたいと言われた場合。
普通のハサミを準備するのはサービスです。
普通のハサミでよいのか、左利き用のハサミなのか、大きなハサミの方がよいのか、子供用のハサミなのか等、考える準備するのがホスピタリティです。
ホスピタリティの場合には、相手のニーズを想像していくための問いかけが必要となります。

サービスの先にホスピタリティが見えてくる。
自分の仕事を振り返って、ホスピタリティができているだろうかと改めて考えるきっかけとなりました。

ずっと健康だと思ってた

ずっと健康だと思ってた。 34歳脳こうそく克服記
作:有田奈央 絵:麻生夕貴

著者の実体験をもとに、脳梗塞で入院したらどうなるのかが漫画のようなレイアウトで具体的に描かれているため読みやすかったです。特に妹のユウキさんの献身ぶりは素晴らしかったと思います。

動かない体のこと、お金のこと、これからの仕事のこと、今後の生活のことなどを考えた時の、イライラや不安、寂しさなどがうまく表現されていました。

いつの間にか人の温かさや優しさが当たり前になっていた
家族だから、友だちだから、看護士さんだから
こうしてくれるのは当然なんてことは絶対なくて

できないことばかりに目を向けて考えるとやる気も失せて落ち込んでしまう。
できるようになったことに目を向けるようにする大切さ。

病気になることで初めて気付くこともある。老若男女を問わず多くの人に読んでほしいと思いました。

作者は脳梗塞の前兆があるにも関わらず、すぐに救急車を呼ばず、体調が悪いと思って12時間も寝ていたそうです。
脳梗塞は、死亡または重大な後遺症をもたらす病気のため、早期発見、早期治療が大事です。
本書で、脳梗塞の前兆を確かめる簡単なチェック方法である「FAST」という話がありましたので紹介します。

F:Face   … 顔の麻痺のこと。

A:Arm    … 腕の麻痺のこと。

S:Speech  … 言葉の障害。

T:Time   … 時間。すぐに受診。
        これらの症状が見られたら、すぐに救急車を呼ぶ。

ちなみに、救急車を呼ぶべきかどうか分からない場合には、「#7119」という電話番号で24時間相談することができるそうです。

参考:東京消防庁 救急相談センター
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/soudan-center.htm

笑って死ねる病院

笑って死ねる病院 (ワニブックスPLUS新書)
テレビ金沢 著

「患者が喜ぶことをしたい」という一身で、病院全体で患者がやりたいことを無償でサポートする城北病院の姿勢に感動しました。

医療技術の進化により寿命が延びた現代社会において、今後はいかに病気にかかった患者のQOL(生活の質)を高めていくかが重要視されますが、病気を治すことだけが医療者の役割ではないということが分かります。

 

治せない病気でも患者に満足してもらい患者が喜ぶ姿を見ることで、医療者も目的意識をもってやっていける。
城北病院が取り組んでいる活動はQOLを高めるための答えの1つだと思いました。

一方、病院経営は決して楽ではなく、一人の患者にどれだけの対応をすべきか、赤字になる長期入院患者をどこまで受け入れるのか、どうやって患者、医療者双方のモチベーションを保つか等悩みは尽きません。

そんな中で、「患者の望みを実現できるよう何ができるかを常に考えながら患者やその家族と一緒に歩んでいくスタンス」は本当に素晴らしいと思いました。
自分が入院することになったら、こんな病院に入院したいです。

アレクサンダーテクニーク_よい姿勢とは

アレクサンダーテクニークに関する著書「実践 アレクサンダーテクニーク 自分を生かす技術」からのご紹介です。
参考文献:実践 アレクサンダーテクニーク 自分を生かす技術(ペドロ・デ・アルカンタラ著(風間芳之訳))

よい姿勢とはどんな姿勢でしょうか?

背筋をピンと伸ばしたモデルさんのような姿勢?
クラシックバレエダンサーのような姿勢?

多くの方が「姿勢 = 身体の固定した位置」と考えていると思います。

姿勢という言葉には、固定された状態だけでなく可動性も含まれています。
可動性とは、自分で望んだ時、必要な時はいつでも、楽々と的確に動くことができるということです。

そのためには、アレクサンダーテクニークの基本原理であるプライマリーコントロールが欠かせません。


これは、首・背中に対する頭の方向付けです。
頭が前へ上へ、背中から離れていき、同時に背中を後ろへ上へ、頭から離れていくよう方向付けるようにします。

例えば椅子に座っている状態で姿勢をよくしようとすると、思わず背中を反らしてしまうのではないでしょうか。


そうすると、背中の筋肉が緊張して疲れてしまうので、長い時間続かずにすぐに元の状態に戻ってしまうと思います。
それよりも、首に力が入らないように楽な状態にして、頭が高くなるように意識する方がよいです。

 

背骨は、頭の直下から首~背中~腰~仙骨までつながっています。
そのため、頭と首を意識することで、背中や腰の方まで影響します。
私は、頭を意識していると目線が高くなり身体を動かすのが楽になるような感じがします。

長い間習慣になっている姿勢、意識を変えるというのはなかなか難しいことです。
習慣を変えるには長い時間が必要です。焦らず一歩一歩変化していけたらいいと思います。

 

深谷伊三郎先生の灸法十項

昭和を代表する治療家として、名灸師といわれた深谷伊三郎先生がおります。

深谷先生が残した灸法基本十項を紹介します。

  1.  経穴は効くものではなく、効かすものである。
  2.  成書の経穴部位は方角を示すのみ。
  3.  経穴は移動する。
  4.  名穴を駆使して効果を挙げよ。
  5.  少穴で効果を挙げるべきである。
  6.  反応のない穴は効き目が少ない。(出ないものは出すようにする)
  7.  そこが悪いからと、そこへすえても効果はない。
  8.  名穴であっても、ただそれだけに効くのではない。
  9.  もぐさの大小壮数は患者の体質に合わせよ。熱くないところは熱くなるまですえる。
  10.  経穴は手際よく取穴せよ。

深谷先生は、深谷灸法という独自の灸法を確立しました。

 

深谷灸法の特徴は、透熱灸専門、奇穴多用、名灸穴多用、遠隔取穴、少穴取穴、深谷式灸熱緩和器を使うことにあります。

最近では、熱い・灸痕が残るという理由により、透熱灸をすえる人は少なくなっています。
私も透熱灸をすえることは少ないですが、深谷先生の教えを生かして治療にあたっています。

参考文献:深谷灸法経穴便覧 ビジュアル 経穴活用宝典(鍼灸之世界社)